本当に上手な奏者ってさらに良くなるために学ぶ姿勢があるだけでなく、ものすごく謙虚に人と接するのを知っていますか?
世界的な奏者の演奏を聴くだけじゃなくお話する機会がある方はご存知かもしれません。
謙虚に学ぶ気持ちを持っていて、自分が出来ていないことや目標までの道のりがどれくらいだか把握することができるからこそ、普段から謙虚に努力するし過去に自分が歩いてきた道だとわかるからこそ誰かに対して驕ったり偉ぶったりしないという姿勢になるのかもしれませんね。
だからこそ、その時々で必要な人と出会うことができてチャンスを手にすることが出来てきたのでしょう。
反対に自分に出来ていないことや目標までの道のりを正確に知ることができない程度のレベルだと「自分は出来ている」と思ってしまうのもわかります。
だってそれ以上先に行った人を見たこともなければ自分がもっとうまくなれるかもしれないことも知らないのですから。
そりゃ胃の中の蛙は「充分できてる」と思っちゃいますよね。
これはどちらが良いとか悪いの話ではありません。
もちろん誰もが世界的な奏者を目指す必要はないと思いますが、音楽を追究していきたいと思うのであればどちらの姿勢で演奏したり周りと接していくのが本当に行きたい場所にたどり着ける可能性が大きいかは疑問の余地がありませんよね。
誰だって周りを見下した傲慢な人にチャンスをあげたいとは思わないしそんな人が学びたいと思っても教えてあげようという気持ちにはなりませんものね。
わたしも学生のときは校内で王様のようにしていたけれど外で仕事をするようになったら人が変わったように謙虚になった奏者はたくさん知っています。
もしかしたらわたし自身も傲慢で調子に乗っていたかもしれません。
でも今も演奏やレッスン活動を続けている仲間の中にはそんなひとは見当たりません。
ひとは変わり続けるものですから50代、60代の大人奏者だって自分の心がけ次第でこれからいくらでも変わることは出来ると思いますよ。
あなたはこれからどんな奏者になりたいですか?