アレクサンダーさんの本から印象的だったことをいくつかご紹介しています。
今日ご紹介したいのは、表面上はうまく行っているように見えたとしても自己抑圧が少しでもあるならその方法は実はうまくいってないダメなやり方だってこと。
これってなるほどなと思いました。
ここでいう自己抑制っていうのは我慢とか無理矢理に感じてるってことですね。
たとえばタバコをやめたいと思っている人の場合。
タバコを吸うのが問題だから「吸わない!」と我慢するんじゃなくてそもそも吸いたいと思う状況を作らないことの方が大切、ってこと。
だって我慢するってことは「やる」こととして、もしくは「やらない」こととしてすでに意識に浮かんでいて、その上で引き止めている状態ですもんね。
そもそもやりたいと思わないとか思い出しもしない、という状況になっていたら我慢なんて必要ありません。
タバコを目の前に置いてるのに吸いたくなったら意志が弱いと自分を責める、そんなのはちょっと変ですよね。
最初からタバコを目の前に置かなければいいんですから。
そしてタバコが目の前にないのに吸いたくなるとしたら、身体の使い方や環境の作り方に改善の余地があるのかもしれません。
やりたいと思う状況を作っているそれ自体が問題なのであって、やっちゃいけないことをやるのが問題なんじゃない。
これって習慣的な楽器の吹き方や練習をしたくないと思うような場面でも共通のことですね。
普段の身体の使い方とそれに影響された心の状態、習慣的な動作にも関わるんだと、とても納得したのでした。