「もっと歌って」という指示をされて、どうしたらいいかわからないからとりあえず歌ってそうな身体の動きをしてみる、そんなことってありませんか?
確かに動きがあるというのもパフォーマンスとして魅力的になるひとつの要素かもしれませんね。
ところで。
管楽器の場合は歌うといっても視覚的にではなく聴覚的に音色変化や歌い回しに影響するのは楽器に空気を送り込む作業をどのようにやるかということです。
どんなにクネクネ動いてみても楽器に空気を送り込む作業に変化がなければ音としては歌っているようには聴こえません。
そう言葉にしてみると当たり前のことですよね。
でも意外に歌うこととクネクネすることがイコールだと無意識で思ってしまってることってありがちなんです。
歌うというのは特徴的な音やフレーズの音量を変えたりほんの少し長さを工夫したり音色を変えたりアタックを強調したりなど頭の中にある「ここをこうやりたい」
というのを実際の音にしていく作業のこと。
自分が気持ち良くなったり動きをクネクネしてみせることとは全然関係ありません。
「歌って」という指示を受けたら「自分はどう歌いたいかな?」というのをはっきりさせることがまず最初に必要です。
どう歌いたいかを自分でわかっていないのにとにかくクネクネ動いたら、見てる方からしたら気持ち悪いだけですからね(笑)
整理しておきたいポイントかもしれませんね。