難しいフレーズや速いパッセージを練習するときにどうやってますか?
目標のテンポで一回うまく行ったらすぐに次の段階に進もうとしてはいないでしょうか。
さっきは上手くいったけれど試しにもう一回やってみたら案の定間違えた。
そんなこともきっと経験したことありますよね。
ということは一回うまく行ったらそれはもう二度と間違えずに成功させられる確実なテクニックになったというわけではありません。
練習していて次の段階に進むのは確実に前の段階をクリアしたとき。
確実にクリアしたというのは「たまたまできた!」ってことじゃないのですよね。
何回やっても絶対に間違えないし引っかからないというのが確実にできたということ。
たまたま一回うまくいった!というのは要するにまだ慣れてないってことなのです。
それは次に進んでいい段階ではありません。
そのたまたまできた状態をアテにしてテンポを上げていけば確実じゃないものの上にさらに積み上げていくことに。
砂上の楼閣ですね。
ゆっくりからやってるのにできるようにならないっていうのはそういう練習の進め方をしているパターンがとっても多いのです。
「できた」の基準が甘いのですね。
急いでいるからって焦ってまぐれに頼らずに確実にできたかどうか確認しつつひとつひとつ丁寧に積み上げてテクニックを身につけていけるといいですね!