コミュニケーション 思考と心

「出来ない」ってほんとに思ってる?

「わたしの音は良い音じゃないよ」

「どうせ才能ないから」

「プロになりたいわけじゃないし」

そんな風に思ってるとしたら、それは本当にあなたの考えではないかもしれませんよ。

「スター奏者にはなれないもの」

「良い音はこれ、あなたのは違う」

「アマチュアには難しいよね」

そんな誰かがどこかでもらしたなにげない言葉を本気にしているのかもしれません。

だってなんにも比較対象がなくて誰にもなんにも言われなければ自分の音が良いかどうか、演奏が良いかどうかなんて判断できるわけないんですから。

何にも比較するものがなければただ一音出ただけで楽しくて「自分すごい!」「これ楽しい!」ってなりませんか?

きっと楽器に初めて触れた時は誰しもそうだったはず。

ではどうして自分は大したことないなんて思ってしまったのでしょう。

今までの人生を振り返ってみて「あなたには出来るよ!」という言葉と「私たちにはムリだよね」という言葉、一体どちらをよりたくさん聞いて来ましたか?

普段の仕事や楽団仲間との会話ではどちらの言葉が多いですか?

たくさん耳にしている言葉は無意識の思考に刷り込まれていてまるで自分が最初からそう思ってたような気がしちゃうかもしれません。

でも。

生まれたばかりの赤ちゃんが自分について「どうせわたしはこの程度」なんて思うでしょうか。

そんなバカな話はありませんよね。

いつかどこかで誰かに聞かされたネガティヴな言葉を真に受けて信じてるから「どうせ」と思うのではないでしょうか。

はたしてスティーブ・ジョブズは「俺なんかどうせこの程度」と思っていたでしょうか。

逆に自分に対して「できる」「大丈夫」と常日頃から言い続けてる人は他人に何と言われようと関係なく「自分はできるもの」と信じていたりします。

そういう人はできないことがあればなんとかして解決策を見つけるし、見つからなければ自分で解決法を作り出してしまったりします。

他人から聞いたことを鵜呑みにして萎縮してしまうのと自分で自分の評価を選ぶのと、一体どちらが人生を快適により良く生きられるんでしょう。

ネット上でもリアルでも日常にはネガティヴワードがたくさん溢れてますよね。

そしてそれを真に受けるかどうか、それを自分の評価にするかどうかはあなた次第なのですよ。

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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