学校吹奏楽などで先輩から後輩にされる指導でよくあるのが音程やリズムがずれているという指摘。
これ、お互い学生同士だと素直に聞いていることがほとんどだと思いますが、じゃあどうしたらいいかまではわからないままなのですよね。
はっきり言って音程やリズムはわかりやすい要素ですから、「ズレてる」と指摘するだけなら簡単で誰でもできます。
自分だって指導の専門家ではない学生さんの後輩指導がついついそうなってしまうのは仕方ない。
でも大人で音楽や演奏の指導を専門として仕事にしてる人がそれでは困ります。
なぜズレが起きているのか、改善するためにできることは何か、そういうことを含めて提案するのがアドバイスですね。
起きていることには必ず原因と結果があるものなので「今は偶然でたまたま上手く行かなかっただけからもう一回」なんていうのはプロの指導ではありえません。
「気持ちをひとつにしてもう一度」なんていうのも実際の動きとして何をどう変えたらいいかがさっぱりわからないのでダメ。
ちゃんとした指導者はなぜズレたかわかっていてそれに対する的確なアイデアを提案できるものなんですね。
そのためにトレーニングを受けたり現場でたくさんの経験を積んだりしてきているわけです。
ただのダメ出しなら誰でもできる。
楽器を手にして2年目でしかない中学生だってやっています。
だたのダメ出しではなく、その先に進む手段を提示するのが先生やトレーナーに求められている役割なのですよね。
趣味でやっていてたまに中高生に教える機会があるって人も単なる学生の延長にならないために頭の片隅に置いておきたいこと
ですね。