アナリーゼ 音楽理論

和音の構造

楽典を一緒に読んでみましょう!のシリーズ、今回はp,.139の「和音」から行きましょう。

これは以前の記事でも解説してる内容と重複することもあるのでサラリと通り過ぎたいと思います。

楽典の本を購入したい方はこちらからどうぞ
▼▼▼

 

楽典―理論と実習
石桁 真礼生 , 末吉 保雄 , 丸田 昭三 , 飯田 隆 , 金光 威和雄 , 飯沼 信義 (共著)

[Amazonリンク]

 

まず最初に「和音とは」、と書いてある通り2つ以上の音が同時に鳴ったときに出来る響きのことを言います。

音が同時に3つ鳴るなら三和音、4つ同時に鳴るなら四和音、なんて呼び方をします。

主に曲の中で使われるのは三和音、四和音、あたりですね。

たまに「複和音」とか「非和声音」などでそれ以上たくさんの音が同時に鳴ることはありますが、ひとまずそれは置いといて考えなくて大丈夫。

和音を構成する音の呼び方は本に書いてある通り。

疑問の余地はありませんね。

p.140の三和音の種類も見たまま理解して問題ないでしょう。

ドミソを基準にして、そこにシャープやフラットが付くとどうなるかという考え方をすると比較しやすくわかりやすくて良いですね!

とはいえ説明の余地なくわかりやすい解説ではありますが、実際に自分で和音を作ってみるのと「ふーん、わかったわかった」で済ませてスルーするのでは理解度と記憶の定着度に雲泥の差が生まれますので例題や問題は丁寧にやっていきましょう。

やらずにわかった気になっていると必ず後でつまづきますからね!

ということで例題は答えが書き込まれてますが、例題1,2,3と問題1-4を実際に解いてみましょう!

本にも解説があるので特に問題はないでしょうが、ここで気を付けたいことが一つ。

それは音階の中には各音は必ず一つずつしか存在しないってこと。

例えばファのシャープとファのナチュラルは一つの調の中で同時には絶対に出てこないのです。

だから一つの調の音階構成音で和音を作るときは同じ高さで表記される違う音というのは使わないのです。

ということでファのフラットよりミのナチュラルの方が親切、なんてこともありません。

和声的にその調でミが2つ登場するなんてことになってしまっては親切どころか何の調なのか訳がわからなくなってしまいますから。

そんなことだけ、注意しておきましょうね。

完全無料

*ezweb・vodafone・softbank.ne.jp・hotmailからのご登録の場合、文字化けやメールの配信エラーが大変多くなっております。恐れ入りますが、それ以外のアドレスからご登録をお願いいたします。

  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

-アナリーゼ, 音楽理論

Copyright © 2022 聴く耳育成協会 All Rights Reserved.