初心者のための教材なら自分には簡単に軽々と出来るはずだ!
これに手間取るなんてかっこ悪い!
そんな一見シンプルな作品をなめてかかったけれど意外に難しくてすぐにできなかった。
という経験はありませんか?
わたしはこの頃あまりYouTubeでも見かけないシンプルなエチュードやスケールを録画してアップしていくというのをやっていて、そんなモヤモヤが心に生まれるのを感じました。
これって自分の能力を過大評価しているから感じることなのでしょうね。
やってみたら実は簡単ではないってことがわかったら、選択肢は2つあります。
ひとつは「こんなのに真剣に取り組むのはバカバカしい!」とやめてしまうこと。
そうしたらもうこれは一生できないままです。
その上「あえてやらなかっただけで真剣にやれば出来るはず!」とうぬぼれて過ごすなんていうのは恥ずかしいもの。
諦めたというのは出来ないことに直面するのさえ避けたってことなんですからね。
もうひとつは潔く今の自分に出来ないというのを認めてテンポを落としたり工夫しながら丁寧にさらうこと。
これをやればいつか必ず出来るようになりますよね。
忙しい大人は初見ですぐにパッと上手くいかないとあきらめてしまうことも少なくないでしょう。
そんなときに出来ない自分に正面から向き合った人は上手くなっていくんだろうな、と思います。
つまらないプライドを捨ててシンプルなことを丁寧に地道にチャレンジしてみる、ひとりで練習してるときなら出来るんじゃないでしょうか。