「周りに合わせよう!」そう思って吹いている時、音が合ったらどんな風に聴こえるのかイメージを具体的に持っていますか?
響いてる・合ってるというのはその音が周りのハーモニーに沈んで消えたように感じること。
そんな言葉で音が合ってるのを表現されることがあります。
これって実際に聴き比べてみるとよく分かるのですね。
周りがうるさくてかき消されているのとは全然違いますが、周りの音に違和感なく溶け込んでハーモニーを作っているとしっかり吹いているのに全体の音に飲み込まれて自分の音が聴こえないような気がしてくることがあります。
オーケストラの管楽器のように各楽器がソリスト、という状況ではなく大きな編成の厚いtuttiパートで自分と同じ音やオクターブ違いの音もたくさんあるようなときは特に顕著にそれを感じられるかもしれません。
合奏全体がひとつのハーモニーを作っているときに自分の音だけ浮き上がって際立って聴こえたら、それはズレてるということ。
もちろんソリストとしてわざと周りから浮き上がらせるという吹き方もあるので悪いことではありません。
使いどころや意図によっては浮き立たせ際立たせるるのも大切で有効なテクニックであり、沈み込んで溶け合うことができるのもテクニックです。
とはいえ無意識に自分の音がどうなってるか気にして聴きたがるあまり、周りから浮き立たせてわざわざズレを作っているとしたら、それはちょっとやりたいことと
違ってしまうこともあるかもしれませんね。