アレクサンダーテクニーク ソルフェージュ 練習 身体の仕組み

本当にできるようになる練習ポイント3選

「できないところはずっと諦めずに練習したらできるようになる!」と思って練習に励むけど一向にできるようにならない・・。

そんな時はもしかしたら練習の仕方が良くないのかもしれません。

ゆっくりから動作を確かめつつ繰り返しを行うというのはとても有効な練習方法ですが、ゆっくりからだんだんテンポを上げていくときには注意したいことが3つあります。

一つ目は、テンポアップするときに一回あたりはほんの少しのテンポアップにして「できる」という体験を積み重ねていくこと。

これは自己肯定感を損なわないという目的だけではなく、脳の仕組みから言っても理にかなっているそうです。

脳は身体でやったことを記憶してしまうので、テンポが一気に速くなってワタワタアワアワすればそういうものとして覚えてしまいます。

「この箇所はいつもワタワタアワアワするもの」

そんなことを覚えたくはありませんよね。

せっかくなら確実にできることとして覚えてしまいましょう!

二つ目は、10か20かある程度テンポを上げたらその日は練習をやめることも大切なポイントです。

やめるポイントは、混乱してぐちゃぐちゃになる二歩手前くらいが目安です。

筋肉に急激な負荷をかけてトラブルを招かないという意味もありますが、ぐちゃぐちゃになりはじめたのを記憶してしまうのを避けるためでもあります。

確実にできるところで練習を終わりにすると、夜眠ってる間に記憶が整理されて定着していきます。

「なんとか一歩手前まで!」なんて思ってるタイミングは、そわそわしていて気づかぬうちにすでにぐちゃぐちゃになってることが多いので注意したいところ。

そして翌日は、昨日の練習開始時と同じゆっくりテンポから始めてそのスピードでの脳の処理作業をさらに上書きしつつ、昨日よりもう少し速いところまで行ってみましょう。

前日終わったテンポの続きからスタートしないことが三つ目のポイントです。

それをすると、せっかく前の日に作り上げた、ゆっくりテンポでの確かさの脳への定着が甘くなります。

もったいないですからね。

テクニックの大変な部分はこうやって丁寧に少しずつ練習するのが一番の近道です。

どうぞ試してみてくださいね!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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