ソルフェージュ 練習

耳を良くする習慣

 

漠然と耳がよくなったらいいなと思っていたとしても、では具体的にはどうしたら良いかはわからないという方がほとんどでしょう。

耳のいい悪いは、普段どんな風に音を聴いているかによって変わってくるものです。

つまり習慣的にどんな音の聴き方をしているかで、演奏のときにどれくらい注意を払えるかが変わって来るということ。

なぜかというと、演奏中は楽器操作や楽譜を読むことや周りを聴くことや指揮者の動きを見ることなど、たくさんのことを同時進行でしていて、意識的ではない無意識でのコントロールに頼る部分もたくさんあるから。

息のことばかり考えている時は、聴こえる音にどう注意を払うかという意図がついついお留守になってしまうでしょう。

そういうときにも無意識に注意を払っていたいなら、普段からそういう意図を持つのを習慣にしてしまうのが役立ちます。

では耳を良くするために日常の中でどんな風に心がけたらいいのでしょうか。

スーパーで流れている曲や駅で聴こえる電車の発着メロディ、コンビニの入店音など、印象に残ると感じるのはどの音域のパートでしょうか。

そういうちょっとしたメロディはかなりシンプルに作られてることが多いので、聴き方の習慣がわかりやすいのです。

印象に残ってるなと思うパートが一番高いパートなのか低いパートなのか真ん中なのか、それがあなたの今の耳の使い方の習慣です。

無意識に注意を向けている音域が全体のどこに位置するパート・音域なのかがわかります。

それがわかったら今度は「普段あまり聴いていないパート・音域はどこだろう?」と注意して聴いてみましょう。

何も気にしなければ今までの習慣のままですが、注意して聴きたいパートを選んで聴こうとすることでその意図が習慣になっていきます。

聴こえないと思っていても聴力検査で問題がないのであれば振動は耳から入っています。

その振動を意味のある情報として受け取るようになってくると、今まで聴こえなかった音が聴こえてくるようになるのです。

日常で出来るソルフェージュのトレーニングのひとつです。

ぜひ日常の中で取り入れてみてくださいね!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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