前回の記事ではレッスンで聞いちゃいけないことなんて無いのでどんどん情報を引き出しましょう、というお話をしました。
それが出来ないのは過去の記憶とか習慣で作られる思い込みが関係してるのでは無いでしょうか。
学校教育で礼儀とか敬語を学ぶ、という場面は別として社会人なら先生と生徒という立場に上下関係なんかないと思います。
音楽の専門家はあなたの専門分野のシロウトです。
野菜を作れる農家の方は野菜を作れない人に対して「オレの方が偉い」なんて思いませんよね。
車を作る仕事の人は車の運転が出来ない人を自分より劣ってるとは別に思わないでしょう。
それと同じことで音楽を専門にしているからって別に人として優れてるってわけじゃありません。
それはただの専門分野の違いです。
厳しい競走を勝ち抜いてきたりとても努力してきたりという経歴が過去にあったとしても、他人を見下していい理由にはなりませんよね。
音楽のレッスンで専門知識を使って教わるのは、パン屋さんでパンの種類を尋ねるのと同じくらい気軽にやっていいことです。
人としては先生も生徒も対等で、同じように尊重されるべき存在。
必要以上に自分を劣った存在だと思うのは上達の邪魔をしてしまう考えかもしれません。
誰かの持ってるスキルに憧れたり尊敬したりというのは、萎縮したり自己卑下をするのとは別だっていうことは知っておきたいものですね。