趣味で演奏していると練習が間に合わない人や合奏になかなか出席できない人とも一緒にやる機会がたくさんあると思います。
そんなとき、「練習してきてください」「出席してください」なんて伝えるとそうしてもらえるでしょうか。
有吉尚子です。こんにちは!
相手に対するただの要求では例え誠意を持って伝えたとしても、得てして全く効果がないでしょう。
それはなぜなんでしょうか。
趣味だと仕事の演奏とは違いますから色んな状況の人がいることでしょう。
お互いにやりたいことが違ってればモチベーションに差が出てしまうのも仕方のないこと。
レッスンなどで先生が伝えるという場合も含め、練習は他人が無理やりにやらせるものではなく、本人がやりたいからするものです。
考えてみれば誰だって他人から強制されたことなんてやりたくありませんよね。
宿題やりなさい!って言われたら「やろうと思ってたけどやっぱりやらない!」ってなるのと同じです。
レッスンのときには「これが出来たらこんなに楽しいよ」「発表会までに出来なきゃ困るでしょ」なんて色んな角度からあの手この手で生徒さんが練習したくなるように先生が工夫をします。
でもアマチュア楽団では熱心な参加者は先生ではないし、不熱心な参加者は生徒ってわけではありません。
熱心な参加者も不熱心な参加者も立場としては対等ですから自分が熱心だからといって不熱心な人のモチベーションの管理までする必要は全くありません。
それでも練習してきて欲しい、もっと頻繁に合奏に参加して欲しいと思うのは一体なぜですか?
一緒に演奏をより良くして本番に臨みたい、もっとコミュニケーションを取って一緒に楽しみたい、など相手を必要とする欲求があるのではないでしょうか。
実はそれは熱心にやりたいと思う人の個人的な欲求です。
個人的な欲求を通そうと思うならお互いに無理のない形で参加したくなるように引き込む工夫をするのはどうでしょうか。
例えば指が複雑で間に合ってないような箇所があれば休憩中に「ちょっとだけ一緒にやってみない?」なんて誘うのはどうでしょう。
「できてないんだからもっと練習してよ!」なんて言うよりずっとお互いに気持ちよく練習を進めていけますよね。
相手に責任があると感じることも実は自分の欲求が引き起こしているストレスだというケース、多いです。
ピンときたら是非振り返ってみて下さいね!