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悪いって決めつけないで

反抗期の女子高生みたいなタイトルですが(笑)例えば足を組んで吹いている人を見かけたような時、とっさに「悪い姿勢だ!」なんて思っていないでしょうか。

有吉尚子です。こんにちは!

もしかしたら足を組んで吹いているのはプロモーションのための写真にかっこよく映るためのその人にとって最適な姿勢なのかもしれません。

かっこよく映る角度って誰にでもありますからね(笑)

あの美人のアナウンサー滝川クリステルさんさえ、テレビの収録では最も美しく映る角度で座らされて「実はこの角度は腰が痛いんです」なんて言ってたのを見かけたことがあります。

何にとってどう最適かは一見しただけでは中々わからないものです。

パッと見たり聴いたりした時に入ってくる情報は、良いか悪いかなんて関係のないただの情報ですね。

「肩をすくめながらトロンボーンのスライド操作をしているな」

「顎に梅干しを作りながらクラリネットを吹いているな」

「ずいぶん下向きにトランペットを構えているな」

そういう観察結果は、評価を含まないただの事実なんです。

そこに良いか悪いかなんていう評価をつけるのは観察した人の主観です。

もっと言うと良いか悪いかだけでなく吹やすそうかそうでないかを判断するのも骨格も筋力も違う自分だったらどうだろうかと言う想像に基づいた観察した人の主観も含まれますね。

音楽と関係のない例でいうと「挑発的な目をした人だ」と感じる時に事実として観察しているのは話し相手が「単に頭を斜めうしろに傾けた」というだけのことかもしれません。

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頭を斜めうしろに傾けたという事実に挑発を結びつけるのは、相手じゃなくて自分です。

だってもしかしたら頭を傾けたのはくしゃみが出そうなのを我慢してるからかもしれませんよ。

入って来た情報を単に情報として捉えてそこにどんな意味づけをするかには慎重になるというのは人間関係も円滑になるし、思い込みによる不適当なアドバイスを防ぐこともできます。

最初は情報と意味づけの切り離しには戸惑う方は多いですが、試してみると意外なことに気がついて面白かったりしますよ!

ぜひチャレンジしてみて下さいな!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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