楽器を構えるときの姿勢としてどれくらい胸を張って脇をこぶしいくつ分開いて椅子にはこの深さで座って、なんて色々聞いたことがあるかもしれませんね。
このシリーズ記事を読んでる方はそんなことは個人差があり誰かに適したものが他の人には逆効果になる場合もあるってことはすでに知っているでしょう。
ではもしもあなたが「脇は何センチ開けなさい」なんて指導に行き合ってしまったらどうしますか?
無難に平和にやりすごすなら「はいはい」と頷きながら聞き流しておくのも一つの手です。
でもその指示をした指導者が何を目にしていて何を改善したくてどういうことが起きてほしいためにその言葉が出てきたのかを考えてみるのもいいかもしれません。
やりにくくさせるために何か言うなんて意地悪な人はほとんどいなくて必ず何かしら良い意図があって言葉を選んでいるはずですからね。
呼吸が窮屈そうに見えたから肋骨の動きをより促すために肘のことに言及したとか、
指が動きにくそうに感じたから軸に近い部分の力みを解消しようと腕のことを言ったとか、
もしかしたら自分がやってみて良かったことをただ言っただけというともあるかもしれません。
でも指導者であれば何かしら問題解決につながる見込みを持って発言しているはずなのですよね。
トンチンカンに思えるアイデアを解決法として提示されたとしてもそこには何かしら演奏をより良くするためのヒントとなる情報が隠れているもの。
コミュニケーションの取りやすい先生ならざっくばらんに「どんな風に見えましたか?どうなるといいと思いますか?」なんて尋ねてみるのもいいですね。
提案されたことを良いかダメかとジャッジするだけでなく、そこからさらに情報を得ることを考えられたら上達も加速するかもしれませんね!