動画の編集なんて難しそうすぎる!一度生まれ変わらなきゃ絶対ムリ!
そんな風に思っていたのは数年前のわたしです。
とある勉強会で動画を撮って自分のスマホで編集してみる、というワークがあったのですね。
そのときに最初から諦めモードで「絶対ムリ!」と思ってたのです。
でもね。
実際やってみたら10分くらいでちゃんとできちゃいましたよ。
実はわたしは大学生の頃パソコンの電源の入れ方はわからない、ビデオの録画なんて不可能。
というかむしろテレビのスイッチを入れるボタンが何色なのかもわからない。
ちょっとやって難しいと思ったらすぐに諦めてしまうという、やらず嫌いでわかろうとしないしょうもないタイプだったのです。
みなさんもそんな風に新しいトレーニングやレッスンに取り組んでみようと思った時に、
「どういう風にやればいいかわからない」
「これをやってどんな効果があるのかわからない」
「どういう状態が出来てるってことなのかわからない」
そんな風に戸惑いを感じることってあるかもしれませんね。
目指したい状態になるために新しい動作や思考パターンに慣れていくというのは、脳の新しい回路を作っていくという作業ですからこれは自然なことなのですね。
わたしがまだトレイニーでアレクサンダー・テクニークの教師養成コースに通っていた頃、トレイニー仲間からもたくさん「わからないけどわかりたい」という葛藤に悩んでるって声はたくさん耳にしました。
ダルクローズのリトミックを定期的に学んでいるときにも一緒に受講してる仲間はほとんどが音大出身の演奏家や指導者でしたが「どの内容も難しくて大変」なんて声は日常茶飯事でした。
でも出来ないからやめる、という人はいませんでしたね。
そしてやめなかった人はみんなちゃんとそれぞれの学びに習熟して資格を取ったり仕事で使えるように身につけたりしていきました。
何が言いたいかというと、どんな学びについても言えるのは今まで全く知らなかったことや新しいことに出会ったときには抵抗感があるものだということ。
その「難しい」「わからない」なんていう抵抗感に負けてやめてしまえばそこまでで終わり。
何にも身につかないしわからないことはそのまま、全然何にも変わらない毎日に戻っていくだけ。
それが嫌で「どうしても変わりたい」「絶対ステップアップしたい」と思うなら抵抗感がありながらも続けてみるのも大切なのです。
わたしが普段やっているソルフェージュのレッスンもそう。
始めてのときにわからなくて出来ないのは当たり前。
だってわからなくて出来ないからこそ現在問題を抱えているわけなのですから。
そして今までのご自身の概念になかったことなのだからすぐに理解して身につけられるなんてことは不可能で当然。
最初のわからない苦しいところを抜けるまでこらえられるかどうかが第一関門になっているのですね。
そして続けている生徒さんはみんな
「コンサートで褒められた!」
「リズムが一定のテンポでキープ出来るようになってきた」
「音痴な気がしてたハーモニーがきれいにハマるようになった」
なんていう成果を少しずつでもちゃんと手にして行ってるのです。
新しいことがわからなくて出来ないのは当たり前。
その段階で諦めてしまわずに根気よく向き合うことが大切。
知らなかった分野に挑戦するときや専門外のことを学ぼうと思った時なんかにも心がけていたいことのひとつですね!