「tuttiのところは平気だけどソロになると緊張する」
「苦手なフレーズにストレスに感じる」
そんな時にはメンタルトレーニングとか緊張する心との向き合い方など改善策を探そうとするでしょうか。
反対に指や舌が何か上手くいかないときには身体のコントロールについて気にしてみるかもしれません。
心と身体を切り離してそれぞれについて考えることは意外に多いものです。
アレクサンダーテクニークでは心と身体は分けてそれぞれ別々に捉えられるものではなく、どちらもお互いに影響しあっているということをよく言います。
例えばきつい靴を履いているときには複雑なことを考えたくなかったり、身体が疲れてるときは普段よりちょっと無気力になっていたりするでしょう。
反対に力みすぎてしまうような場合は「絶対成功させなきゃいけない」とか「もっと頑張るべきだ」という思考がそれを引き起こしていたりします。
身体を動かすのは脳からの指示であり、どんな意図を持つかという思考に身体の動きは左右されています。
それぞれ別物として切り離して考えるのでは片手落ち。
レッスンとしてメンタル面のことを解決するためには、思考整理など心のことを掘り下げるアプローチの他に、身体の動きを良くすることで心を整えていくというアプローチすることも多いものです。
自分で練習に取り組むときには、フィジカル面の試行錯誤だけで上手くいかないのなら思考や心の状態に目を向けてみるのもおすすめです。
ゴールが演奏を上手くいかせることなら、身体だけや心だけではなく、お互いの影響や関連など包括的に全体を見る視点も忘れないでいたいものですね。