アレクサンダーテクニーク 思考と心 練習 身体の仕組み

心と身体は別のもの?

 

「tuttiのところは平気だけどソロになると緊張する」

「苦手なフレーズにストレスに感じる」

そんな時にはメンタルトレーニングとか緊張する心との向き合い方など改善策を探そうとするでしょうか。

反対に指や舌が何か上手くいかないときには身体のコントロールについて気にしてみるかもしれません。

心と身体を切り離してそれぞれについて考えることは意外に多いものです。

アレクサンダーテクニークでは心と身体は分けてそれぞれ別々に捉えられるものではなく、どちらもお互いに影響しあっているということをよく言います。

例えばきつい靴を履いているときには複雑なことを考えたくなかったり、身体が疲れてるときは普段よりちょっと無気力になっていたりするでしょう。

反対に力みすぎてしまうような場合は「絶対成功させなきゃいけない」とか「もっと頑張るべきだ」という思考がそれを引き起こしていたりします。

身体を動かすのは脳からの指示であり、どんな意図を持つかという思考に身体の動きは左右されています。

それぞれ別物として切り離して考えるのでは片手落ち。

レッスンとしてメンタル面のことを解決するためには、思考整理など心のことを掘り下げるアプローチの他に、身体の動きを良くすることで心を整えていくというアプローチすることも多いものです。

自分で練習に取り組むときには、フィジカル面の試行錯誤だけで上手くいかないのなら思考や心の状態に目を向けてみるのもおすすめです。

ゴールが演奏を上手くいかせることなら、身体だけや心だけではなく、お互いの影響や関連など包括的に全体を見る視点も忘れないでいたいものですね。

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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