隣の人が緊張してるとつられる。
ソロを前に吹いてた人が間違えたら引き継いだ自分も間違える。
共演者が落ちて音が無くなったら自分まで一緒に混乱してしまう。
自分は自分と思っていても意外に釣られたり影響されたりってあるものなのですよね。
関係ないはずなのに動揺してしまうそれって予想外の出来事に驚いたというだけではなくもしかしたら
「間違えた人のフォローをしよう」
「落ちた人が戻りやすいように何か協力してあげなきゃ」
そんな気持ちが無意識でも働いているからかもしれませんね。
こう言うと冷たいようですが、出てしまったミスは引っ込まないし周りで何かしても無かったことにはならないのですよね。
アドラー心理学でよく言われる課題の分離というのを思い出してみましょう。
大事な場面でコケた仲間がいたらつい手を差し伸べたくなるのは自然な心の動きだと思います。
とはいえ本番中に自分が手助けをできるとしたらどんなことがあるのでしょうか。
小節番号を教えてあげたりキメのタイミングで合図したりというのも場面によっては可能かもしれません。
でも多くの場合には落ちた人が戻ってこられるようにブレずに釣られずにいることが精一杯かもしれません。
「助けてあげたい」と思うと実際にできることは何もなかったとしても身体は何かしようと構えます。
何かしようと構えても現実的に何をすればいいかわからなければ固まってしまうのですね。
これが仲間のミスに釣られてしまう原因の一つでもあり、自分がひとつミスを出したら連鎖的に間違えてしまう原因でもあるかもしれませんね。
そういう自分に出来ることとコントロール外のことを区別して考えられるようになったのはアレクサンダーテクニークを学んで良かったなとわたしが思うひとつのメリットです。
参考にしてみてくださいね!