アナリーゼ 音楽理論

フレーズの骨格がわかる分析法

旋律をシンプルに単純化して曲の骨格を見ていくアナリーゼの方法があるのです。

普段わたしたちが目にしてる楽譜は色々と飾られているのですね。

シンプルな旋律線の骨格を滑らかにしたり激しくしたり華やかにしたりなどなど。

といってもピンと来ないでしょうが例えば「ドーミー」という骨格を滑らかに聴かせたいならドとミの間のレの音を入れて「ドレミー」とやるのは途中にある音を経過的に拾うので経過音といいます。

また「ドレドー」という音形は単純な「ドー」という骨格に動きを出して華やかにしたいために縫い物の刺繍に似た動きを入れた刺繍音なのね、と読んだりできるのです。

そんな骨格に対する飾りと言えるような動きのことをここでは装飾と呼びます。

前打音やトリルなどの装飾音とはちょっと違ったお話ですね。

こういう風に旋律を骨格と飾りにわけて読み解く方法にシェンカー分析というのがあるのですよ。

日本ではあまり知られていないやり方かもしれませんがアメリカや英語圏ではもうそれがアナリーゼの基礎として扱われるくらいスタンダードな分析法のひとつです。

これは旋律の読み解き方だけでなく和音の読み解き方にも通ずる大きな流れをみる方法なので知ってみるとものすごく面白いものなのです。

少しずつご紹介していきますね!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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