楽譜の中で明るい部分と少し陰りのある色合いの部分、演奏していると雰囲気が変わるなと感じる部分ってありますよね。
それはどうして違って感じられるか知っていますか?
楽譜を見てみると鳴っているハーモニーが違っているのですね。
具体的には明るさや暗さは長三和音なのか短三和音なのかで感じることが多いでしょう。
これって和音をよく調べるとわかることではあります。
とはいえ楽譜全体を和声分析するというのは指揮者や専門家でないとハードルが高いかもしれませんね。
そんなときは耳で聴いて和音の明るい暗いの違いを聴き分けられるとすごく便利です。
たとえばドミソの和音、ピアノかハーモニーディレクターかスマホのアプリか何かで鳴らして聴いてみましょう。
明るいか暗いか感じられますか?
この和音は明るい和音に分類される長三和音です。
ではドミラの和音はどうでしょう。
演奏のための耳の使い方は頭で考えるだけでは意味がないので実際に聴いてみてくださいね。
このドミラの和音は暗い和音に分類される短三和音です。
そんな風に楽譜は聴いた時の印象で判断していくこともできるのです。
耳の精度が上がっていると明るいフレーズの中で一瞬だけ登場する陰りのある和音や短調のハーモニーの中のひとつだけ明るい色合いが混じり込んでいるドミナントの役割の和音など見つけることができちゃいます。
つまりどの和音がどんな雰囲気や印象を作っているのか耳で聴いて判断できちゃうのです。
そうするとただ単に雰囲気で「全体が明るい・暗い」と思ってる時とは演奏の仕方や音色の作り方も変化させたくなるものなのですよね。
これはやはりぼんやりしていて何となくの印象でわかるものではありません。
ソルフェージュなどちゃんと聴き分けるためのトレーニングをしていることが役に立つものです。
もしも「簡単にわかったよ!」という方はシレソの和音やシミソの和音はどうでしょうか。
色々試してみると面白いですね!
聴き分けられたら便利なのでぜひ色んな和音を作って試してみてくださいね!