コンサートを聴きに行った時、「音程やリズムが合ってない」なんて思うことはありますか?
または「俺にはこれが聞こえてる」「この違いがわかる自分スゴイ!」そんな風に思いながら音程リズムのズレを気にしてばかりいる人に出会ったことはありませんか?
音程とリズムのズレが気になって他のことが聞けない、それって本当は大した耳じゃない証拠なんですよね。
もしも音程とリズムのことが気になってしまって音楽の流れがどうなってるかなどに耳が向かなかったとしたら、それがその人の耳のレベルです。
もちろん音程もリズムも無駄にズレてるよりは合ってる方が良いのは間違いありませんが、音楽には音程とリズム以外にもたくさんの要素がありますよね。
ニュアンスの変化やテンポ感、リズムの表現の仕方、全体を通してみたストーリー性、そんなたくさんの要素に目が向かないということはそれらを聴くことのできていない耳のレベルだということ。
つまり音楽の大部分が聴こえてないということなんです。
いくらソルフェージュや理論や演奏するための技術を知っても聴くときに音程やリズムだけにとらわれて表現されてる心や音楽の本質に目を向けられなくなるというのは起こりがちなことかもしれません。
それって音楽自体から離れてしまう本末転倒なことですよね。
だから基礎はいらないかというとそういうものではありませんが、何のために理論やスキルを身に付けたいのか忘れてしまうのは危険かもしれません。
心に留めておきたいことですね。