音楽の基礎と言われると、楽器に触る前になにか修行のようなことをしなきゃならない、そんなイメージをいだきませんか?
そう思うとしたら、「基礎は無いけど今はそれなりに楽しく演奏できてるし、まあ別にいいや」なんて感じてしまうのも不思議ではありませんね。
音楽の基礎になるソルフェージュや楽典とか身体と心のことって、楽器を使って音を出すのに比べたら確かに地味な作業だし、音楽を何もやったことのない全くの初心者がチャレンジして楽しいと感じるようなことではないというのは確かでしょう。
だからわたしは個人的には音楽の基礎スキルを身につける前に音楽の楽しさを知るのって、大切なことだと思うんです。
むしろ今までたくさん演奏してきて「もっと何かやりたい」「今よりもう一歩進んでみたい」そんな風に音楽の魅力にすでに虜になってる人の方が、基礎スキルを求めたい気持ちになるんじゃないでしょうか。
基礎知識がなきゃ楽器を触らせてもらえないとしたら、きっとほとんどの人が音楽が楽しいと感じる前にうんざりしてしまうでしょう。
でもそれまでにある程度やってきて音楽の楽しさを知っているし、今よりもっとその楽しさを大きくしたいと思ってる方にとっては基礎の学びはとんでもなく面白いエンターテイメントなんですね。
そしてその基礎を学ぶのが面白いとは感じないってことは、今はまだそれほど上達に興味が湧いていない段階なのだと思います。
良いとか悪いとかじゃありません。
そういう人にとって今取り組むべきは基礎スキルのアップじゃなくて単純に楽しさを味わって音楽を好きになることだというだけのこと。
基礎のスキルや知識を学ぶのって音楽の土台ではあるけれど、我慢の次に楽しさが来るようなものではなくて、それ自体が喜びに満ちてる面白いことなんです。
レッスンや講座ではそれを味わいたいという方を歓迎していますよ!