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音楽の歴史

有吉尚子です。こんにちは!

音楽の歴史、わたしはあまり詳しくないので自分のお勉強を兼ねてざっくりと見てみたいと思います。

音楽の起源、までは遡れませんが西洋音楽は教会を中心に発展してきました。

単旋律の無伴奏で人の声ひとつの声部のユニゾン(モノフォニーと言います)が6-10世紀ころから教会の典礼で歌われていたそうです。

それがだんだん4度、5度音程をずらした同じ旋律を伴うようになっていきます。

覚える必要はありませんが検索などで調べたい方のために一応書いておくと、これをオルガヌムと言います。

そのオルガヌムが時代が下るにつれだんだん声部を増やして多声部(ポリフォニー)になっていく元になり、また現代のジャズなどでも使われる教会旋法を生み出す元にもなっていたのだそうです。

教会旋法は「チャーチモード」や単に「モード」なんて呼び方もされていますね。

この時期は楽譜もまだ五線ではなくウニャウニャしたなんとなく文字みたいなもので相対的な音高が書かれていたところから、四角の音符と4本の線(まだこの時は五線ではない)のネウマ譜という楽譜に発展し、さらにそこから現代でも使われる五線と丸い音符の記譜法に変わっていきました。

楽譜も最初から今のようだったわけじゃないんですねえ。

リズムはまだあやふやで、はじめは歌詞の1音節に音符ひとつを当てはめる歌い方からはじまり、その後に1音節を長く伸ばしてたくさんの音を当てはめる歌い方(メリスマ)が出てきたりしました。

リズムはまだ現代のようにはっきり記譜されてはいませんでした。

この時期の1音節にたくさん音を詰め込むのは歌い手のテクニックの見せどころという面もありましたが、祈りなのだから音数を減らしてもっと敬虔に歌うように、なんて動きがあらわれたこともあったそうです。

派手になる傾向が出てくるとそれを引き止める傾向も出る、なんだかいつの時代も共通するものを感じますね。

リズムがはっきり書かれていなかったけれどもだんだん声部が増えていくにつれ、リズムが共有できてないと統率が取れずごちゃごちゃになるので、だんだんリズムも記譜されるようになりました。

それが15世紀ころまでの中世の西洋音楽だそうです。

それからルネサンス期の音楽になっていきます。

次回に続きます。

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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