楽団の中で一生懸命やりたい派がのんびりやりたい派に腹を立てるというのはありがちな構図です。
一生懸命やりたい派の人は自分の音楽への向き合い方と同じくのんびり派の人にもたくさん練習をしてきてほしいし、もっと合奏にも出席して一緒に盛り上がりたいのですよね。
そして反対にのんびり派の人は自分にとって音楽より大切なことが一生懸命やりたい派には理解されず迫害されてるような気分になってしまいがち。
これって一生懸命やりたい姿勢が他にも大切なことがあるという姿勢より優れているなんて考えてしまうことで衝突の原因になるのではないでしょうか。
どちらが優れてる劣っているということじゃなくただ人生で大切にしたいことが違うというだけのことなのに、自分の価値観を主張することで争いやいがみ合いを生むなんて誰も得をしない無駄なことですね。
そしてそんないがみ合いが時には「プロはそんな風じゃないから自分たちも同じように真剣でなきゃいけない」というお説教に発展したり。
もちろん趣味としてやることと仕事としてやることへの取り組み方の違いは誰にでもあるでしょう。
そしてプロの音楽への向き合い方は最優先の仕事に対するやり方です。
それをアマチュア楽団のメンバーの標準姿勢として目指すとしたら、ちょっとおかしな話ですね。
「えらい先生はこう言ってた」
「上手なあの人はこうやってる」
そういうのをそのまま趣味仲間との音楽活動に当てはめるのは少し乱暴かもしれません。
誰もが快適に楽しみながら音楽をできる状況を作るためにどんなことができるのか考えるのは「もっと練習して!」「もっと出席して!」という自分の主張を何とかして押し通そうとするより建設的かもしれませんね。
せっかく出会って一緒に音楽をやることになったご縁を大切にしたいものですね。