アナリーゼ 音楽理論

オクターブ以上離れた音の聴こえ方

 

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さて、今回はp.87の「複音程」の項目から見ていきましょう。

複音程というのは本で解説されている通りオクターブ以上の音程のことです。

「1オクターブと何度」という言い方もするし、ドレミファソラシドレミで10度、という数え方もします。

普通はオクターブ以内の単音程プラス何オクターブか、という風に考えるとわかりやすいでしょう。

そして次のページp.88に書いてあるとおり、長短増減などの音程の種類はオクターブ以内の音程の種類と同じと考えられます。

それはどちらかをオクターブずらして単音程にしたときに、響きの聴こえ方が同じように感じられるから。

数えられるようになっておくと便利なので数える練習として問題6をやっておきましょう。

数えられなければどの音とどの音が何度の関係かいちいち覚えないとわからず、この後ついていくときに大変面倒くさいです。

ぜひここで慣れてしまいましょう。

その次p.89の「音程の転回」は譜例15にある通り、音の高さの違う2つの音をオクターブ変えたりしてひっくり返すことです。

ひっくり返しても鳴ってる響きの種類は同じなので、長短系か完全系かは変わらない、と書いてあります。

これも概念がわかっていて数えることができるなら別段覚えなくていいことなので、解説を読みながら例題1、2と問題7もやってしまいましょう。

p.90の「協和音程と不協和音程」のところはピアノかアンサンブルかアプリで実際にその音程を鳴らしてみると、どれくらい透き通っているのか濁って感じられるかがわかります。

これも覚えなくていいので聴こえ方の違いと完全系長短系の違いを体験してみると面白いですよ!

 

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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