ベースラインや伴奏は無表情で淡々と演奏する方がいいと思ってはいませんか?
確かにソリストがたくさんルバートした後に戻ってくる基準として、しっかりテンポキープしていた方がいいような場面もあるでしょう。
バンドでのセッションなどでは、ドラムが旋律の揺らぎに合わせて揺らいでしまったらバンド全体は訳のわからないことにもなってしまいます。
とはいえオーケストラやアンサンブルでは盛り上がったところから解決する瞬間に、全員で呼吸を合わせて「せーの、よっこいせ」と解決音に着地するようテンポを動かす場面もあります。
刻みの伴奏音形でも旋律が前に進みたいフレーズなら少しだけ進み気味に演奏することもあるし、終わりに向かって緩みたいならそれに付き合うことだってあります。
そういうのを一切無視して淡々と演奏されてしまうと旋律はとても吹きにくいもの。
やっぱりベースラインも伴奏も和声の進行がどうなっているのか、アンサンブルがどう動きたいのか、そういうことも知っていて聴き合いながらお互いに寄り合う必要があります。
その方が、伴奏だからと何にも考えず淡々と進めたり、ただ旋律パートに付いていくよりも、演奏するのがずっと楽しくなりますよ!