鋭くてキンキンした音や柔らかくて幅広い音など、チューナーで見ると同じ音程でも印象が違って聴こえることってありますよね。
これ、一体どういう違いなのでしょうか。
吹いてる人が痩せているか太っているかという毎秒変えられるようなものではない要素は抜きにして考えてみましょう。
吹く人の体型で音が変わるとはよく言われますが、実際は体力や身体の使い方が違っているという面が大きく違いを生み出しています。
痩せて小柄なおばあちゃんピアニストがものすごく豊かな響きで演奏することがあるのもそういうこと。
では具体的に何が違うのかというと、含まれる倍音の構成がどうなっているかということがその要素のひとつです。
身体の使い方で響かせ方が変わり、含まれる倍音が変わるから、その倍音構成の違いが音質の違いとなって私たちの耳に感じられるのです。
大雑把に言うと高い音ばかりがよく出てる場合にはキンキンした音色になり、反対に低い音がよく出てる場合はモコモコして抜けが悪かったり、という違いが生まれます。
例えばマイクを使った時などに音響の機械(ミキサー)で同じ吹き方のまま強調する倍音の高低を調節するツマミを回すと、音質が全く変わるのがわかって興味深いものです。
同じことが身体の使い方次第で機械を通さなくてもコントロールできるのです。
音色コントロールとはつまりそういうもの。
バンド用の練習スタジオなどでマイクを接続するミキサーがよくあるので、練習で使うことがあればぜひ試してみるといいですよ!