今回は楽典講座の内容チラ見せということで、最もスタンダードで入試にも使われている黄色の楽典の本から27-30ページの「変化記号」のところを見てみましょう。
ここはシャープ・フラットについて書いてあります。
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調号は段が変わらなければずっと有効と書いてあり、これは基本ルールです。
しかしジャズやポピュラー系の音楽で使われる楽譜では、簡略化して段が変わっても省略して書かないこともあります。
基本的に調号は調が変わって新たな調号が出てくるまではずっと有効だと思っておくのがいいでしょう。
それから臨時記号は小節内はずっと有効というのは、今まで演奏してきてる方には当たり前のことかもしれません。
「オクターブ違いの音には無効になる」と載ってますが、これはケースバイケースです。
作曲家によってはオクターブ変わっても有効だということにして書いてる場合もあるし、もし無効になるなら丁寧にナチュラルを書いていることも少なくありません。
前後関係から推測することが多いので「必ずこう!」とは言えない部分です。
あとは臨時記号はト音記号からヘ音記号になったりなど、音部記号が変わっても関係なく小節内は有効だというところは注意しておきましょう。
演奏中に音部記号が変わると調号についても混乱してしまいがちですからね。
先の小節までタイで繋がってる時はそのタイが切れるまで何小節でも臨時記号は有効、というのはご存知の通り。
それからこれも注意ポイントですが、小節内で改めて臨時記号が書かれていたとしても前のシャープに上乗せしてダブルシャープになったりはせず、間違わないようにもう一回親切に同じことを書いてくれたというだけ。
または「前の臨時記号は忘れて新たにこの臨時記号でやってね、という意味ですよ」ということことが書いてあります。
わかりきったことのようですが、楽譜によって作曲者によって違う部分もあるので、厳密に「こうに違いない!」とは思い込まず柔軟に考えていきましょう!
講座やレッスンでは楽典にある基本ルールを知った上で、実際の現場で出会うイレギュラーなケースについてなどもご紹介しています。
もっとしっかり学びたい方は講座やレッスンでお待ちしていますね。