指で楽器のキーを押さえるためには指の筋肉を働かせれば必ずキーは押せるものでしょうか。
有吉尚子です。こんにちは!
必要な筋肉が使われていたら必要な動きが起きるかというと、そうでもないなんてことも意外に多いかもしれません。
そんなことを言われても意味がわかりませんよね。
ちょっと実験してみましょう。
試しにキーから指が浮いた状態で力を入れておくことはできますか?
だいたいの人はできますよね。
この時、キーを押さえるための筋肉は働いています。
そして同時にキーから指を離すための筋肉も働いています。
相反する動きをする筋肉が同時に同じ強さで働いていれば、動きは起きないわけです。
動きが起きるためには必要じゃない側の筋肉は休んでいるか働きが弱まっている必要があるのです。
だから単純にここの筋肉を使う!では上手くいかない可能性もあったりするのですね。
動きとして確認しにくい腹筋なんか特にそうですね。
息を吸うときに、吐くための筋肉(お腹回り)が働いていて、吸うための動きを邪魔しているなんてことは多々あります。
こうやって相反する動きのための筋肉両方が働いていれば「やってる感」があって疲れます。
がんばったー!でもあんまり効果が出ない。
疲れるほどやってるのに、なぜか上手くいかない。
そういうとき、どの筋肉を使いたいかではなく動きの目的は何なのか(つまり何をしたいのか)を見直してみるのも役に立つかもしれませんね!