仲間の演奏者や生徒さんに対して「これを指摘しなくちゃ!」なんて思うことはあるでしょうか。
有吉尚子です。こんにちは!
もしも合奏中にお隣でとんでもない音程で吹かれたら気になってしまうこともあるかもしれませんね。
そんなときは単純に「ここの音程をどうこうして」なんてことを言ってはなかなか受け入れてもらえないし、相手を萎縮させてしまって逆にミスが増える、なんてことにも繋がりがちです。
例えば変な音程で吹いているならそれはなぜなんでしょうか。
周りのハーモニーが聴き取れていないのかもしれないし聴き取った上でそれが正しいと思って出しているかもしれません。
または周りがずれていてどこに音程を寄せるべきか迷っているのかもしれません。
他にも楽器の具合が悪いのかもしれないし、運指を間違えて覚えてしまってるのかも。
色んな可能性が考えられますが何かしてるなら必ず何かしらの理由があるはずなんですね。
それがなにかを客観的に聞いて判断できる必要はありませんが、本人が正しいと思ってやっていることを頭から否定してもコミュニケーションが成り立つわけがありませんよね。
「今のは自分にはこう聞こえるけどそれはどういう意図でやってるんですか?」なんて質問をするだけでも、考えたり自分を振り返るきっかけになることは多いです。
流行りはこういう歌い回しだとか普通はこうやるものだとか、作品によっては色んなイメージを持ってることもあるでしょうが、「この人はダメだから自分にとっての正解をその人にも伝えなくちゃ」なんていうのはおかしな話。
手当たり次第にアドバイスをしまくって「自分は間違ったことをしていた」なんて思わせてしまっても萎縮させるだけで誰の得にもなりません。
自分が思ってることと相手の意図、ぜひとも両方とも尊重したコミュニケーションの取り方を考えていきたいですね!