アナリーゼ ソルフェージュ 練習

一目見て分析ができる楽譜の読み方

リトミックについて、ダルクローズメソッドのことを以前ご紹介しましたね。

「リトミックは子供向け」というのは実は日本だけの認識で、本当は音楽専門家の訓練のためのものなのです。

有吉尚子です。こんにちは!

リトミックが日本で子供向けとして知られるようになったのは持ち込まれた時期の色んな経緯が関係してるそうですがその話はまたそのうち。

音楽のレッスンに取り入れると良いアイデアがたくさんなのでそのエッセンスを少しだけご紹介したいと思います。

音や和声の把握にとても役立つ手法の一つに「番号唱」というのがあります。

その調の主音を1として、何番目の音かによって番号で捉えるやり方です。

例えばC-durなら

ド→1
レ→2
ミ→3



シ→7

となります。

G-durなら

ソ→1
ラ→2
シ→3



ファ♯→7

ですね。

音階や曲を階名でもドイツ音名でもなく番号で歌えると、その調での和声の機能や音の役割が一目でわかるようになります。

ついでにスコアを読むときなんかにとっても重宝する初見移調の力もついてしまいます。

試しに手近にある簡単な楽譜を使って番号唱をやってみましょう。

2016-09-07_17.34.38

初めはややこしいのでC-durで試してみるのがオススメです。

それができたら別の調にチャレンジしてみましょう。

意外に難しいのではないでしょうか。

リトミックは奥が深いのです。

番号に変換するのに慣れたら、今度は反対に番号を音名にしてみましょう。

例えばクイズです。

これは何の曲かわかりますか?

1ー23ー13ー1ー3ー
2ー344324ー
3ー45ー35ー3ー5ー
4ー566546ー

わかった方は主音がドのパターンだけでなくシ♭やソやレの調でも歌ってみましょう。

そんな風に番号唱に慣れると便利なことがたくさんあるので、気に入った方は是非普段のご自身の練習やレッスンに取り入れてみてくださいね!

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  • この記事を書いた人

有吉 尚子

1982年栃木県日光市(旧今市市)生まれ。小学校吹奏楽部にてクラリネットに出会い、高校卒業後19才までアマチュアとして活動する。20才のときに在学していた東京家政大学を中退し音大受験を決意。2003年洗足学園音楽大学入学。在学中から演奏活動を開始。 オーケストラや吹奏楽のほか、CDレコーディング、イベント演奏、テレビドラマBGM、ゲームのサウンドトラック収録など活動の幅を広げ2009年に洗足学園音楽大学大学院を修了。受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。  及川音楽事務所第21回新人オーディション合格の他、コンクール・オーディション等受賞歴多数。 NHK「歌謡コンサート」、TBSテレビドラマ「オレンジデイズ」、ゲーム「La Corda d'Oro(金色のコルダ)」ほか出演・収録多数。 これまでに出演は1000件以上、レパートリーは500曲以上にのぼる。 レッスンや講座は【熱意あるアマチュア奏者に専門知識を学ぶ場を提供したい!】というコンセプトで行っており、「楽典は読んだことがない」「ソルフェージュって言葉を初めて聞いた」というアマチュア奏者でもゼロから楽しく学べ、確かな耳と演奏力を身につけられると好評を博している。 これまでに延べ1000名以上が受講。発行する楽器練習法メルマガ読者は累計5000名以上。 現在オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動のほか、レッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。 「ザ・クラリネット」(アルソ出版)、吹奏楽・管打楽器に関するニュース・情報サイト「Wind Band  Press」などに記事を寄稿。 著書『音大に行かなかった大人管楽器奏者のための楽器練習大全』(あーと出版)を2023年8月に発売。Amazon「クラシック音楽理論」カテゴリーにて三週間連続ベストセラー第一位を獲得。 BODYCHANCE認定アレクサンダーテクニーク教師。 日本ソルフェージュ研究協議会会員。音楽教室N music salon 主宰。管楽器プレーヤーのためのソルフェージュ教育専門家。クラリネット奏者。

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