リトミックについて、ダルクローズメソッドのことを以前ご紹介しましたね。
「リトミックは子供向け」というのは実は日本だけの認識で、本当は音楽専門家の訓練のためのものなのです。
有吉尚子です。こんにちは!
リトミックが日本で子供向けとして知られるようになったのは持ち込まれた時期の色んな経緯が関係してるそうですがその話はまたそのうち。
音楽のレッスンに取り入れると良いアイデアがたくさんなのでそのエッセンスを少しだけご紹介したいと思います。
音や和声の把握にとても役立つ手法の一つに「番号唱」というのがあります。
その調の主音を1として、何番目の音かによって番号で捉えるやり方です。
例えばC-durなら
ド→1
レ→2
ミ→3
・
・
・
シ→7
となります。
G-durなら
ソ→1
ラ→2
シ→3
・
・
・
ファ♯→7
ですね。
音階や曲を階名でもドイツ音名でもなく番号で歌えると、その調での和声の機能や音の役割が一目でわかるようになります。
ついでにスコアを読むときなんかにとっても重宝する初見移調の力もついてしまいます。
試しに手近にある簡単な楽譜を使って番号唱をやってみましょう。
初めはややこしいのでC-durで試してみるのがオススメです。
それができたら別の調にチャレンジしてみましょう。
意外に難しいのではないでしょうか。
リトミックは奥が深いのです。
番号に変換するのに慣れたら、今度は反対に番号を音名にしてみましょう。
例えばクイズです。
これは何の曲かわかりますか?
1ー23ー13ー1ー3ー
2ー344324ー
3ー45ー35ー3ー5ー
4ー566546ー
わかった方は主音がドのパターンだけでなくシ♭やソやレの調でも歌ってみましょう。
そんな風に番号唱に慣れると便利なことがたくさんあるので、気に入った方は是非普段のご自身の練習やレッスンに取り入れてみてくださいね!