「もっと情熱を持ってやろうよ!」なんて言われると「情熱を持って取り組む」って具体的に何をすることなんだろう?なんて思ってしまいます。
有吉尚子です。こんにちは!
「もっと気合いを入れろ!」なんてレッスンも漠然としすぎて小学校の黒板の上に貼ってあったクラス目標みたいだなあ、なんて変なことを連想してしまいますね。
「元気にはつらつと!」「輝く未来に向かって!」みたいな。
何がさせたくてそれは誰にどんなメリットがあるんだ、なんて声に出したら可愛くない小学生ですが(笑)
自分に向かってもっと気合い!なんて思うのはそれは自分にとって行動するのに充分な具体性がある言葉なので有効だと思います。
でも他人とそれを共有しようとするなら一度立ち止まって中身を具体的に考えてみても良いかもしれませんね。
今の私にとっての「情熱を持って取り組む」というのは、どれだけの時間をそれに割く気になるか、だと思ってます。
もちろんそれが正解なんてことではありませんし、色んな考えの方がいるでしょうが。
誰にとっても時間は同じだけしか与えられてなくて、身を置く状況はそれぞれです。
その中で、どうしてもやりたくないこと何がどうなろうと我慢できないことなど絶対に避けることはありますよね。
それは自分の人生の時間をそれに取られたくないってことだと思います。
反対にどんなに忙しくてもこれだけは絶対にやる!一日一分でも良いから時間を作る!なんてこともあるんじゃないでしょうか。
例えばコーヒー好きな人なら通勤の乗り換え駅でテイクアウトでもコーヒーを買うとか。
音大生なんかはちょっとでも早く学校について例え2分でも音出しをしてから授業に行き、お昼ご飯は急いで食べ終えて余った時間はまた練習室にこもり、トイレに向かって行く数秒間も「あのフレーズはどうやろうか」なんて鼻歌で色々歌いながら歩き、家族や恋人に文句を言われても休日も練習や勉強をしています。
そうやってなんとかかんとか時間を見つけてでもやりたいこと、誰にでもあると思います。
トイレに向かって歩いてるその数秒でもゲーム画面を開いてポケモンを捕まえる人も同じことなんじゃないでしょうか。
それって別にやる気とか才能とかじゃなくてただ「やりたいから」っていう単純なことなんですよね。
頑張ってるように見える人に聞くと「やらざるを得ないから」なんて答えが返ってくることは多いですが、どんなにやらざるを得なくたってやりたくないことをトイレに行く数秒の間にしようとはしません。
やるということを選択するのにはそんなに努力や自己啓発なんて実はいらないんですよね。
そして音楽にそのように取り組むように他人をけしかけることなんかできないと思います。
刺激を受けてやりたくなるのはけしかけられら時じゃなくて楽しそうに人生をかけている人を見た時なんじゃないでしょうか。
あなたには情熱を持って取り組みたくなること、何かありますか?