合唱などアンサンブルでするハーモニーについて前回書きましたが今回はソロで視唱をやるときに着目したいポイントについてです。
有吉尚子です。こんにちは!
視唱と言ってもコールユーブンゲンなどではなく曲の中のフレーズを歌うようなときのことです。
そういう作業が必要になるのはそのフレーズをどう演奏したいかはっきりさせたいときがほとんどだと思います。
そういう時にはまず、音程はなくてもいいので音名でリズム通り読めるかどうか試してみましょう。
以前書いたように「この音符を見たらこのレバーを押す!」なんて思ってるとなんの音をいつ出したいのかがあやふやになってしまってることがあります。
それができたら音程やニュアンスについてもはっきりさせたいですね。
音程についてはまた今度詳しく書くことにして、今回はニュアンスのこと。
ニュアンスをつけるためにはまずはじめにフレーズの意味がわかってる必要があります。
音符を一つずつ「ド」「レ」「ミ」「ファ」と読んでたのではどこにどんな抑揚をつけたいかわからなくて歌うにしてもどうにもやりようがありません。
それが盛り上がっていくのか落ち着いたところなのか、全体の中のどんな場面でそのフレーズはどういう意味を持ってるのか、クレッシェンドするならただ書いてあるからではなくなぜクレッシェンドが必要だと作曲家は思って書いたのか。
そういうことを見ていくと「このフレーズは問いかけで次のフレーズが応答なんだ!」なんてことが見えてきます。
それはアナリーゼそのものですね。
そうしたらどんなニュアンスがつけたいのか色んなパターンで歌ってみてしっくりくるのを探すことだできます。
日常での会話だって同じことですよね。
どんな風に伝えたいかによって色んなコントロールをしています。
楽譜に書いてあることの意味がわかるようにすること、ピンときたらやってみてくださいね!