初見は得意だし特殊奏法も何となくでパッと出来てしまう小器用なタイプと、ひとつひとつ時間をかけて追究するのが得意なコツコツタイプ、あなたはどちらですか?
わたしはコツコツやらずに力ずくの瞬間芸でお茶を濁す小器用タイプです。
世間では器用でパッと出来てしまう人より時間がかかっても、コツコツやった人の方がちゃんと身につくと言われますが、それは本当だと思います。
これは性格とか遺伝とかよりも、脳の使い方の違いなのではないでしょうか。
試験前の一夜漬けで覚えたことは試験が終われば何もかも忘れてしまうのと同じ。
必要な一瞬だけ集中してパッと対応しても、長期間繰り返して習慣を作るような身につき方をしないのは考えてみたら当然です。
それに何となくそれっぽくできたということでその場を切り抜けたら「自分はそれが出来る」と思ってしまいます。
そうなったらもうちゃんと向き合おうとはしなくなってしまうかもしれません。
「一時的にものすごく集中して何とかやっつけた」経験、それは無意識でも出来る安定した基礎を作る作業とは違うのです。
そういう小器用さに頼ってきちんと基礎を身につけることをしなかった人は、小器用さだけで対応出来なくなるとプライドが傷ついたり練習の仕方を知らなくてそこで躓いてしまったりしがち。(わたしのこと)
どんどん次の段階に進めるのは土台になるスキルをきちんと身につけた人です。
さらにコツコツ派の人はパッとすぐに対応できない分、根気良く繰り返し練習したり、どうやれば出来るのか考えたりと、そのスキル自体だけでなく習得の仕方や応用の仕方も一緒に学んでいるのです。
アリとキリギリスみたいですね。
そしてこれはそもそものタイプ次第というわけではなく、どういう向き合い方をするかの習慣によります。
器用な人が必ず上っ面だけしか学ばないなんてことはありません。
地道に進むカメだって、ウサギを舐めていたら勝てません。
結局は必要な基礎に根気よく取り組むこと、そしてどう向き合うかを自分で選択をし続けることが大切ですね。