新しい楽譜をもらって個人練習を済ませ、いざ合奏に参加してみたときに「おおーこんな響きになるんだ!」と周りから聴こえてくるハーモニーやリズムにワクワクする!
一人では出せない厚みや迫力やニュアンスの大きな変化を作れるのが、大人数で鳴らせる合奏の楽しいところのひとつだと思います。
こういう場合、当然ながら自分で吹きながら周りの音を聴き取るという作業になります。
いくつものことを同時進行する結構複雑な作業になるので、楽譜にかじりついていたり、指揮者しか気にしていない状態では、いくら周りで雰囲気が変わっても気が付くことは難しいでしょう。
自分のことや近い場所に座ってる人とのアンサンブルに夢中になってしまうと、客観的に聴いたらわかるようなハーモニーのニュアンスや全体の噛み合い方などが聴こえなくなってしまうことも少なくありません。
せっかく演奏するなら作品の細かいところまで知って味わってみたいですよね。
そのためにはやっぱり吹きながらでなく楽譜を読む時間が大切。
ピアノなど和音が出る楽器があればそれでスコアに書いてある音を鳴らしてみると、吹いているときには気付かないような雰囲気の変化に気がついたりして面白いですよ。
スマホアプリでイヤホンを使えば、練習場所がないようなときだって客観的に音を聴いて楽譜を把握することが出来ますから、いい練習になるものです。
合奏に臨む前に「ここが特徴的なんだ」という場所がわかっていたら、そのときに特に注意して周りと合わせたりニュアンスを変えたりも出来るでしょう。
たどたどしくてもいいし、「コラールの場所だけ」など部分的でもいいので、自分で和音を鳴らしてみる体験は大切です。
合奏になったときに気にしたいポイントがよく分かるようになるので、ぜひ取り入れてみてくださいね!