やると良いとされてることを毎日全部やろうと思うと基礎練だけでものすごく時間がかかってしまって大変、ということはありませんか?
トレーニングをはじめた初期にやると効果のあったこともだんだん学習が進んでいくにつれて必要なくなったり、次の段階のことをした方が効果的になったりという変化は練習にはつきものです。
そんな場合、初期に効果のあったトレーニングはいつやめたらいいのでしょうか。
古いものはすっぱり辞めて新しいことだけにしたら、今までせっかく少しずつ良くなってきたことがまた元に戻ってしまうのが心配なのもよくわかります。
わたしは自分が新しいことを身に付けようとするときや生徒さんに練習メニューを提案するとき、新しいものは古いものも兼ねられるようなパターンになるよう気をつけています。
新しい段階に行くには前の段階のことが身についた上に積み重ねるのでなければ小手先の結局使えないスキルになってしまうし、「基礎は忘れて応用へ!」なんてそもそもテクニック的にもできないことがほとんどですから。
それに何でもかんでもとにかく全部やるということが目的になって、フィジカルトレーニングばかり行い音楽に関わる時間が減るのは本末転倒でしょう。
レッスンを受ける機会があるなら時間がない中での練習方法を先生に尋ねてみてもいいかもしれません。
そうでなくても自分の中で習慣的なことの辞め時や進め方の基準があると、その時々で必要なことだけを取り出して練習できるでしょう。
少ない時間で効率的に進めるために、古いものを兼ねられる新しい練習を考えてみるのも良いかもしれませんね。