難所だなと思ってるところはたくさん練習して本番でもバッチリ!
なのに「なんでここで!」という思ってもみなかったところで引っかかってしまう。
よくありますよね。
そういうときにどんなことが起きているのか、考えてみました。
まず難所だとはじめから思ってるようなところは練習のときからテクニカルなコントロールだけでなく、「どんな風に考えて何を意図したらうまくいくだろうか」ということも試行錯誤しているケースが多いもの。
単純にフィジカルの問題解決だけでなく思考の整理も一緒にやっているのです。
それに比べて、何ともないと思ってる箇所は特に何をどうしようという意図が無くてもさらっと通りすぎることが出来てしまいます。
練習のときに問題なくできることで本番だけ間違えるというのは、技術的に不可能というわけではありません。
それは本番だけ違う意図を持つから引っかかるのです。
本番中に、普段何を意図するかを考えてこなかった箇所で「あれ?ここで何をするんだっけ?」と思ったら、瞬間的に訳がわからなくなるでしょう。
つまり、何を考えるかを事前に用意していないところでおかしなミスが起きるのです。
どの部分でもちゃんと意図を持って音を出すことを習慣にしたら解決するかもしれません。
とはいえ何の意図もなく吹いていることに気付くのは簡単ではありませんよね。
そういう場合には、本番を想定して録音しながら吹いてみるとか、全力で廊下を走った後に吹き始めてみるなど、緊張してパニックが起きそうな状態を再現してみることがおすすめです。
そういう緊張感のある練習をした時は、きっと意図の薄い部分でミスをするでしょう。
そのミスが起きた箇所を取り出して手順を明確にしたり表現意図をはっきりさせたりなど強化するのです。
「なんでここで!」のミスは偶然ではなく必然的に起きているということ、知っておきたいものですね。