「練習は辛いものだよ」
「苦労しなきゃ上手くならない」
「身につけるのは大変だよ」
そんな風に自分が通ってきた道を次に通る人を脅かす先生や先輩に出会ったことはありますか?
自分の経験してきた苦労や痛みを自慢する人ってどうしてそれをしたくなるのでしょう。
辛いことだ痛いことだと知ることで後輩や生徒が同じ経験をするために役立つと思っての発言ではないかもしれません。
もしかしたら辛いことだという先入観を持つことで諦めたり怯んでしまったりする人もいるなんて考えてはいないでしょう。
じゃあなぜ苦労自慢のような脅すようなことを伝えたくなるのでしょう。
それはもしかしたら大変だった過去の自分を労いたかったり遠回りをして苦労した自分を肯定したかったり、という心理が働いてる面もあるかもしれませんね。
本当は上達のために大変な思いや遠回りは必ずしも必要ではないし可能なら次世代や後進には避けてほしいことなはず。
でもそうなると過去に自分が通ってきた大変で辛かった道を否定してしまうことに感じて後から経験する人にも同じ苦労をしてほしいと思ってしまうのかもしれません。
そんな後から来る人を無意味に怖がらせたり怯ませたりすることを言う人に出会ったらその言葉を間に受けて怖がったり憂鬱になったりするのではなく
「この人は過去の自分を肯定して認めてほしいのだな」
という冷静な視点も持っておきたいものですね。
逆に経験を伝えるときには言葉や伝えるべきことを選んで有益なことを手渡すよう心掛けたいなと思います。