旋律をシンプルに単純化して曲の骨格を見ていくアナリーゼの方法があるのです。
普段わたしたちが目にしてる楽譜は色々と飾られているのですね。
シンプルな旋律線の骨格を滑らかにしたり激しくしたり華やかにしたりなどなど。
といってもピンと来ないでしょうが例えば「ドーミー」という骨格を滑らかに聴かせたいならドとミの間のレの音を入れて「ドレミー」とやるのは途中にある音を経過的に拾うので経過音といいます。
また「ドレドー」という音形は単純な「ドー」という骨格に動きを出して華やかにしたいために縫い物の刺繍に似た動きを入れた刺繍音なのね、と読んだりできるのです。
そんな骨格に対する飾りと言えるような動きのことをここでは装飾と呼びます。
前打音やトリルなどの装飾音とはちょっと違ったお話ですね。
こういう風に旋律を骨格と飾りにわけて読み解く方法にシェンカー分析というのがあるのですよ。
日本ではあまり知られていないやり方かもしれませんがアメリカや英語圏ではもうそれがアナリーゼの基礎として扱われるくらいスタンダードな分析法のひとつです。
これは旋律の読み解き方だけでなく和音の読み解き方にも通ずる大きな流れをみる方法なので知ってみるとものすごく面白いものなのです。
少しずつご紹介していきますね!