今日はレッスンをしたり誰かにアドバイスをするような場合のこと。
たくさんレッスンや講座などトレーニングを受けて演奏してきた大人奏者さんはそれを若い世代や小中学生などの生徒さんに伝える機会もきっとあるでしょう。
そんなとき、自分が受けてきたレッスンをそっくりそのままマネして教えるなんてことはありませんか?
とっても良い伝え方のアイデアを知ったときや、自分にとって役立ったなと感じるレッスンはそうしたくなる気持ちはすごく良くわかります。
わたしもたくさん良いレッスンを経験してきたし取り入れたいなと思うことに出会ってきましたし、実際たくさんレッスンや講座に取り入れている手法もあります。
とはいえ。
ただの受け売りレッスンでは残念ながら元々教えてくれた先生の劣化版コピーにしかならないのですよね。
「教える」ということを専門的に学ぶと出会う言葉に
「自分が学んだ通りのことを教えてはいけない」
というのがあるのです。
自分が受けた講座やレッスンはそれを担当した先生にとっての真実であり経験であり知識です。
それはあなたが体験してきたことではありませんよね。
教える人にとって「真実」でないことって、伝えた時にやはりどこか薄っぺらくて机上の空論に聞こえてしまうもの。
ただ教科書を読むだけの授業みたいなもので、生徒にとってもつまらないし身につきにくいのですね。
そして伝えようとする人にとって「真実」である言葉は多少変でも言い回しがあべこべでもやっぱり伝わるものがあるのです。
このメソッドでこの言葉選びでというのではなく、自分の言葉で自分の伝え方で本当に相手が受け取りやすい方法で手渡していきたいものですね。