管楽器奏者なら必ず気になるマウスピースやリードや指かけや楽器の素材など仕掛けのこと。
音質や音の表情コントロールに大きな影響があるものだし、次々に新しいものが登場するし、気になってしまうのは当然のことですよね。
でも。
「せっかく新しいのに替えても結局自分の音がする」なんてことはありませんか?
これ、上手な人が自分の楽器を吹いたら普段の音じゃなく吹いてる人の音がするのと同じかもしれません。
どういうことかというと、その人の身体の使い方がその人の音を作っているから。
色々こだわってみても結局は楽器や仕掛けじゃなく身体のコントロールなのですよね。
それならたくさんお金をかけてやたらと仕掛けを替えるなんてバカバカしいと思いませんか?
音を変えたいのなら本当は楽器じゃなくて吹き方を変える必要があるんですから。
しかも音質を左右するのは唇をちょっと余計に巻くとか腕の角度をどうこうするとか、そんな表面的な動きではなく軸と身体全体の微細な動きです。
だから骨格も体力も持ってるスキルも全然違う有名奏者がやって上手くいくこととあなたがやって上手くいくことは違うのですね。
自分がもっと快適に思ったように演奏するために必要な動きは誰かとまるっきり同じなんてことはありません。
じゃあどうしたらいいのでしょう。
自分に合う身体のコントロールを自分で見つけることができたらどうでしょうか。
どんな動きをしたときに音がどう変わるか、自分自身でモニタリングできたら練習方法や本番での演奏はどう変わるでしょうか。
そんなことをできるようになるには自分が今どんな奏法をしてるか正確に知って、どんな意図がその動きを引き起こしているのか分析できる観察眼が必要。
アレクサンダーテクニーク講座ではそういう観察眼を育てるという内容になっていますので、ご自身の奏法を見直すことができるのはもちろん仲間へのアドバイスも的外れでトンチンカンな口出しではないちゃんと役立ててもらえるものになっていくのですよ。
微細な変化を観察する目、大切ですね!