演奏現場やレッスンや講習会で、驚くような技術の高さと魅力的な音楽をお持ちの方に出会うことが多々あります。
どうしたらそんな風になれるかなんて簡単に言えることがあるはずありませんが、見ていて接してみてひとつだけそんな人に共通のことがあるなと感じるんです。
飛び抜けて優秀な人に共通のこと、それは優秀で上手な人ほど自省的であるということ。
自分に必要なことはなんなのか、今後の助けになることなのかどうか目をそらしたり虚勢を張って自分をごまかすのでなく、ちゃんと見ることができてどんなことからもどんな相手からも謙虚に学ぼうとされるんですね。
そしてそれは自己肯定感が低いから卑屈になるなんてことの反対で、自分の足りないところを正面から見つめたとしても壊滅的なダメージを受けたりしないという自信があるからこそできるのではないかと思うんです。
ちなみにコスモスの花言葉は「謙虚」だそうです。
優秀だからこそ謙虚になれるし、学びの機会を逃さないからこそ優秀になったのかもしれませんね。
反対に周りをよく聴いてなかったり謙虚に学ぶ姿勢のない人ほど自分に自信を持ってるようでいて実は自分の欠点や足りないことを自覚するのを恐れているように感じます。
自分を守るために他人を攻撃したり肯定してくれる人だけを側に置いたりするというのは人生単位で損ですね。
ということで、わたしはレッスンに来て下さる年上のプレーヤーさんたちはプロアマ問わず本当に素敵な人ばかりだなと感じるのです。
わたし自身も年下や後輩という謙虚になりにくいけれど本当は尊敬できる相手に対したときそう振る舞っているか振り返ってみたいなと思います。