長短音程はよく見かけますが楽典初心者には慣れないかもしれない増音程や減音程。
これは完全・長短それぞれが半音広くなったり狭くなったりして作られます。
楽典の本、p.78にわかりやすい図が載ってるのでそれをみると一目瞭然です。
(著作権があるので直接引用はできません)
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完全音程が半音一つ分広がれば増音程になるし、反対に半音一つ分狭くなれば減音程になります。
長音程は半音一つ分広がれば増音程になりますが、反対に半音一つ分狭くなると短音程になります。
短が更に半音狭くなると減になるというわけ。
反対に短音程は半音一つ分広がると長音程に、さらに長音程が半音一つ分広がると増音程になるという仕組み。
ついでに増が更に半音広がると重増(じゅうぞう)になって、減が更に半音狭くなると重減(じゅうげん)といいます。
ところで、例えば平均律では重増5度は長6度と同じ音程の離れ方になってしまいます。
「それなら変な言い方をしないで別の音程幅にしたらいいのに!」と思うかもしれません。
しかしわざわざ増減音程として書くことで、作曲家が各調の音階本来の音からどれくらい離れた「変な音」を使いたかったのかがここから分かるのです。
変な音程として書いているのか、シンプルな音階構成音による音程として書いているのかということで、演奏するときにも付けたい表情が変わってきますから全然意味が違ってきます。
異名同音はただの意地悪ではなく、逆に意味が分かりやすいための親切でそうなっているのです。
ここまで大丈夫そうならp.78からの例題1をやってみましょう。
これは解説と解答が同じページに載ってるのでわかりやすいですね。
ついでに例題2、p.80の問題1も全く同じ考え方で解けるので慣れるためにやっておきましょう。
ここで慣れておけば、この後がとっても簡単になりますよ。
満員でなければ通勤電車の中でメモ書きしながらでも出来るので、スマホゲームの代わりに楽典をやってしいましょう!
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