プロの演奏を聴くとかっこいい曲なのに自分がやると何だかキレがなくてのっぺらぼう・・そんなことってありませんか?
他にも「もっとリズムを感じて!」「もっと拍感を出して!」「ノッて!」みたいな指導を聞いたことがあるのではないでしょうか。
これは単純に気分が乗っているかどうかとか、ノリの良い性格かどうかなどに左右されるわけではありません。
キレがあってリズムの特徴が出たかっこいい演奏にするためには、拍(ビート)をどう感じているかということがヒントになります。
「ビートを感じる」これも実際何をしたらいいかわからない曖昧ワードかもしれません。
解説していきますね。
西洋音楽のビートというのは2つか3つに分割出来るものがほとんどです。
例えば、4分音符なら8分音符が2個、2分音符なら4分音符が2個、これらは2分割できるビート、バイナリービート(2分割ビート)といいます。
4/4とか2/2とか3/4なんかもそうですね。
反対に、6/8で1小節に付点4分音符が2個の大きな2拍子なら一拍分は8分音符が3個で拍は3つに分けられるので3分割出来るビート、ターナリービート(3分割ビート)といいます。
4/4とか2/2とか3/4などもそうですね。
反対に6/8で1小節に付点4分音符が2個の大きな2拍子なら、1拍分は8分音符が3個で拍は3つに分けられるので3分割出来るビート、ターナリービート(3分割ビート)といいます。
6/8の他に12/8の大きな4拍子なども1拍が8分音符が3個なので3分割ビートです。
言葉を覚える必要はありませんが、ビートが2分割されるものと3分割されるものでは演奏したときに雰囲気が変わります。
2分割の方がどちらかと言うとシンプルで農耕的と言われ、3分割の方が何となく躍動感があって騎馬的などと言われます。
この2と3どっちで分割されるビートなのかということをわかっているだけでも、リズムが立体的になったりノリが良く感じられたりします。
1,2,3,4とカウントするその拍の中が、どんな動きを持っているのかを気にしてみることは表情豊かな演奏にするために役立ちますよ!