初見のレコーディングやライヴでのリクエスト曲演奏、というときには「楽譜をもらって2分で本番!」というケースも多いもの。
そんなときの練習方法は、準備時間が充分あるときとは違います。
試験勉強の一夜漬けみたいなものであり継続的に行うことをすすめるわけではありませんが、方法の一つとしてご紹介します。
1.
まず全体を眺めてテンポや拍子を確認します。
この時に入り組んでいそうな部分の指順やアンサンブルの引っかかりになりそうなテンポのゆらぎ、フェルマータからの戻りなどをチェックしてしまいます。
2.
もし時間と音出し出来る場所があり共演者がそこにいたら、全体を止まらずにざっと通します。
ここでは周りのパートとの関係がどうなってるか把握することと、音型がヨレてしまうようなところがどこなのか知るのが目的です。
アンサンブルに特に注意が必要な箇所と、どこがどうヨレるのかまた音が入らないなら引っかかるポイントになってる音とその原因(予想外の臨時記号に戸惑う、指順が予想外だったなど)は何かを覚えておきます。
3.
アンサンブルの特に注意したいポイントは楽譜にメモをし、ヨレたり音が入らなかった箇所を取り出して練習します。
時間がないけれども思い切ってテンポを落として、鳴りにくい音や滑りがちな音にアクセントテヌートを付けて吹いてみます。
4.
アクセントテヌートで音の把握と指やアンブシュアや息のコントロールのポイントがわかったらテンポは戻します。
時間がない時はそれで完成です。
この手順だとものすごく集中するのでその場ではなんとかなりますが、後になって思い出そうとしても何を吹いたのか全然覚えていなかったり、テクニックが身につくというわけでもないのでおすすめではありません。
今すぐ対応しなければならない非常時だけの緊急対策です。
何かのときに使えそうだったら参考にしてみてくださいね!