有吉尚子です。こんにちは!
先日ご紹介した楽典の本は購入されましたか?
たくさんの方から「買いました!」「楽しみにしてます!」なんてメッセージをいただいて、行動の早い方々がこの記事を読んでくださってるんだな、と嬉しくなりました。
まだの方はこちらからどうぞ。
では早速一緒に見ていきましょう!
まず手っ取り早く演奏に活かすことを重視したい方は12ページ目まではスルーしてしまって大丈夫です。
13−16ページ目の「純正律と十二平均律」のことは知っておくとハーモニーを合わせるときに役に立ちますね。
とはいえ振動数の比まで覚える必要はありません。
純正律と平均律のお話は簡単に解説してしまいましょう。
純正律はチューナーぴったりではなくて各音に少しずつの高い低いをつけることでハーモニーが濁らずキレイに調和する音階のこと。
でもそれはそれぞれの調に一つだけの音階の調律の仕方なのでピアノなど演奏中にいちいち調律のやり直しができない楽器は曲中に転調してしまうと逆にハーモニーがぐちゃぐちゃになって濁った響きになってしまうのです。
平均律はそんな問題を解消するために、どの調でも使えるように全部の音を高い低いの微調整はせず均等に並べたものです。
これはそれぞれの音を高い低いと微調整できないからハーモニーは多少濁るけど、転調した時の濁り具合も均等になってるので妥協できるでしょう、というものです。
この純正律と平均律のことをオーダーメイドの服と既製服にたとえた方がいましたが、まさにそんなイメージですね。
オーダーメイドなら特定の人の体型(調)にはぴったりだけど他の人がその服を着ると合わなくて逆に変なのが純正律。
既製服(平均律)なら完璧にぴったりまでは来ないけど妥協できる程度のサイズ感で誰(何調)でも大丈夫。
まさにそういうことですね。
だからチューナーで全員が針を真ん中になるところに合わせた平均律でもハーモニーは耳で合わせた場合より濁っている、というのもなるほどですよね。
そんなことだけ把握しておけば、16ページまではOKです。
こんな感じで続きはまた今度みてみましょう!