ピアノで吹く時は優しい音なのにフォルテになると途端にキツくなるなんてことはないでしょうか。
有吉尚子です。こんにちは!
性格がガサツだからそうなってしまうのでしょうか。
まさかそんなことあるわけないですね。
私は大学院時代、管楽器専攻の仲間と家飲み鍋会をした時に鱈を切らずにパックからそのままスルーっと鍋に入れて「なんで切らないの!雑すぎる!」とヒンシュクをかいました(笑)
で、レッスンの時にもお師匠に「お前はその雑な性格が丸出しなんだよ!」なんてよく言われてましたね。(もちろん先生の冗談です)
それ以来鍋会をする時はできるだけ手出しをしないことに決めていますが(笑)音質はそんな性格とは全く関係ありません。
ピアノで吹く時に優しい音が出せるということはそもそも優しい音の出し方は知ってるわけですよね。
そこからフォルテになるにはどんな動作が必要でしょうか。
こう尋ねると大抵の場合に「息をたくさん使う」というようなお返事があります。
正解ですね!
そして使う息を増やす時に同時に起きてしまってることが、音をきつくさせる原因としてありがちなことの一つです。
それは腹筋群(たくさんあります)が働くのと同時に口周りの筋肉の締め付けが起きること。
もちろん通る息の量を増やすとその圧力でアンブシュアがゆるんでしまいがちなので、それはコントロールする必要があります。
でもそこで必要以上に締め付けの圧力や顎の噛みの力を使うと、低い倍音で豊かな印象を作る大きな振動を止めることになり、結果吹きにくくて疲れる上に高い倍音が強調された鋭い音になるということが起きがちです。
フォルテになる時はもちろんピアノの時よりもたくさんのパワーが必要ではありますが、どこでどんな仕事をするのが望んだ音を作るのに役に立つかは整理してみるのもいいかもしれませんね!