前回は普段できているのに本番だけミスをするのは本番だけいつもと違う思考をするから、ということでした。
では普段と違うその思考をどうしたらいいのでしょうか。
有吉尚子です。こんにちは!
ついミスをしてしまうのをなんとかしたいという生徒さんにミスした時にどんなことを考えていましたか?と尋ねて返って来がちな答えに「緊張していました」というのがあります。
緊張していたのは本当でしょうが、それが原因ではないんですね。
もう一歩掘り下げてみましょう。
そこには緊張を引き起こす思考が何かあったはず。
何を考えたらその緊張が出てきたのでしょうか。
色々あるでしょうがもしかしたら「音を出すのが怖い」「できれば音を出さずにいたい」なんて心のどこかで思ってはいなかったでしょうか。
無意識にでも「音を出さない」ことが願いとしてあれば、身体は固まったりして音を出さない方向へ動きを起こしていくようです。
それでも本番で自分の出番なのに音を出さないわけにはいかないから思い切って出しますよね。
音を出さない動きがすでに起きている上で、音を出すという矛盾した指令が脳から身体に出てしまっていたらどうなるでしょうか。
そりゃ混乱しますよね。
練習の時にしない反応をしてしまうのは当たり前のことです。
そういう時はなぜ音を出すのが怖いのかを掘り下げて自分の本当の願いが演奏することなのか、それとも無難に静かにしていることなのか整理するのも一つのアイデアです。
演奏には演奏技術以外のこともたくさん関係しているものですね!