上手な人とそうでもない人、その違いを言葉にすることはできますか?
やっと音階の運指を覚えた初心者とベテランのプロ奏者、聴き比べたら違うのはもちろんわかるでしょう。
これをなんとなくの雰囲気で感じるだけでなく、言葉で表現できる人は確実に上手くなります。
「何となく雰囲気が・・」というような曖昧な言葉にしかできなかったら、上手くなりたいという望みに対しては黄色信号です。
なぜかというと違いを言葉にするには細かな違いを聴きわける耳とそれを分析するスキルを持っている必要があるから。
親が音楽家で良いものを聴きながら育ったなどの環境にいた場合以外、普通始めたばかりの頃はすごい人の何がすごいのか、自分に足りないのは何か、というのがわからないものです。
音は出ている。
指も動いてる。
でも何かプロの演奏と違う。
それがわかったらどこが違うのか何度も繰り返しCDを聴いたり、先生に尋ねてみたりできます。
でも。
違いがわからなければ手の打ちようがありません。
自分が上手い人と同じように出来ていると思っているのなら、上手い人に近づきたいとは考えませんから。
そして違いがわかっても「何となく雰囲気が・・」という感覚で具体的に何が違うかわかろうとせず、その雰囲気を真似ようとしても「雰囲気のコピー」なんてできません。
雰囲気はオーラとか空気ではなく具体的にやっていることによって作られているわけですからね。
ということで、違いがわかってその違いを埋めたいと思うなら、どこがどんな風に違うか認識するために言葉にすることはとても役に立ちます。
そしてその言葉にした違いを克服するために、何をしたら良いのかという実際に動けるアイデアを探すのが上手くなるための近道です。
たくさんの音源を聴いて参考にしようとしても、ぼんやり「すごいなー」で済ませて受け取った情報をどうやって活かすかを考えないでいては、時間も機会も無駄にしてしまってもったいない。
違いをなんとなくではなく言葉にすること、本当に上手くないたいと思ったら独り言でも日記の中でもいいのでぜひチャレンジしてみてくださいね!