合奏になると一人で練習していた時できていたことがなぜかできなくなってしまう、という経験したことはあるでしょうか?
tuttiだとできるのにソロになると・・というのとは反対のタイプですね。
一人のときには音も人間の動きも周りからは情報が入ってこないの対して、合奏になると考えるべきことが途端に増えます。
旋律パートに寄せなければならなかったり、ハーモニーを聴いて音程のズレがあればそれを補正したり、アインザッツを出したりなど合奏ならではのタスクが色々とあるでしょう。
一人のときにはしていなかったたくさんのことに対応しなければならないので、tuttiでは一人で音を出す動作だけに集中するわけにはいかなくなります。
一人で集中して音を出す環境でしか成功できない動作が、同じように集中することが難しい現場でうまくいかないのは当たり前です。
また集団の中で必要になることについて事前に準備してこなかったのなら、合奏で急に対応するのが難しいのは自然なことですよね。
これは個人練習を充分仕上げてから合奏に参加するということ以外に、合奏で必要なことと一人で練習する時で目的を分けて考えることも助けになります。
たとえば一人でする練習では自分の譜読みや楽器操作のことをメインに考える。
合奏の場面では周りからどんな音が聴こえるかモニタリングしたり、そのフレーズをリードしている人が実は誰なのかチェックしたり、仲間の作品の解釈や歌い方がどんな風なのかに刺激を受けたりする場所と割り切ってしまう、など。
一人の時と合奏のときでは条件が全く違いますから、その違う状況で同じことをしようとするのはちょっと無理がある考えなのかもしれません。
一人の練習と合奏で目的をわける、取り入れてみてくださいね!